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2022.07.22
ディーター・ラムスとロゴ
ディーター・ラムスというドイツ出身のデザイナーがいます。
工業製品のデザインに携わる人であれば一度は耳にする、いや、避けては通れない存在であり、2022年現在90歳にしてなお世界中のデザイナーに影響を与えている人物です。
そのディータ・ラムスのドキュメンタリー映画「Rams」を観て、色々と考えさせられました。大変興味深かったです。
彼は、1961年以降ドイツの家電ブランドBRAUNのデザイナーとして活躍するのですが、社のエースとしてPRにも利用され、またその中で経営陣や他のデザイナーとの葛藤も語られており、今まで知らなかった彼の側面を見ることができました。
その中で非常に興味深かったのがロゴのあり方についてです。BRAUNに限らず、家電メーカーの多くは製品の目立つところにロゴがあります。しかし、ディーター・ラムスは製品に不要なものと考えており、ロゴを入れることを拒否したそうですが、経営陣から否定されそこは屈したと語っていました。
ロゴは企業の顔と言っても過言ではないし、ブランド戦略においてロゴの存在は極めて大きいです。そのロゴを製品に入れないというのは、ラムスが家電という製品の目的を究極的に突き詰めていった結果だと思います。
似たところでファッションの世界ではマルジェラも同様の思想だったと思います。「服についたブランドのタグを外して欲しい、服そのものに価値を見出してほしい」という彼の思いが具現化されたものが4本糸のステッチですが、皮肉にも彼のブランドを象徴するアイコンとなりました。
映画「Rams」はブランドというものを改めて考えるいい機会となり、今日もまたクライアントから依頼された目の前のロゴデザインと葛藤する日々を送っています。(マ)
"aete" is a word that expresses a strong intention.All choices are based on reasons, and this reality is especially evident in design.However, there are some barriers that can't be overcome with this fact alone.So we must dare to aete.If you choose to "aete", you can jump forward over the barriers you currently face.aete is power.aete is progress.aete is courage.Design requires strong intentions."aete," that is our origin.
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