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2022.12.24
緑のサンタはもういない
12 月といえばクリスマス。私が子供のころ、この季節になると新聞の折込チラシの中からおもちゃのチラシを見つけ、血眼になって見てました。それは決しておねだりするプレゼントを探しいるのではなく、さまざまなおもちゃを見て妄想するのが楽しかったからです。
幼い頃からサンタクロースがプレゼント持ってきてくれるなんて信じてなくて親が買ってきてくれるものだと思っていた、そんなぜんぜん可愛くない子供だったんですが、繁華街から流れてくるクリスマスソングと共に12 月の街の雰囲気が大好きでした。
さてさて、自分の幼少期の思い出はこの辺りで本題を。サンタクロースといってみなさんが抱くイメージは、赤いコートに白い髭を蓄えた恰幅のいいおじいさん、ってところでしょうか。
この皆さんが抱くイメージですが、コカコーラが作ったことは有名な話なのでご存知の方も多いのでは。1931 年(昭和6 年)、当時のコカコーラが広告のビジュアルとして、この真っ赤なコートを着たサンタクロースを描いたことで、このイメージが世界中に定着したと言われています。では、それよりも以前はどうだったかというと赤いコートもいれば緑のコート、茶色いコートなどそのイメージは定まっていませんでした。長年に渡りブランドパワーランキングの上位にいるコカコーラ。昔からイメージビジュアル作りに長けていたことがうかがえます。
一方でこのパブリックイメージは、時として真実を覆い隠すことがあります。例えば、著名人などその際たる存在ではないでしょうか。周りがいただいているイメージと実際の人物像と本当にイコールなのかと考えた場合、必ずしもそうではないのではないかと思います。あるいはドキュメンタリーと呼ばれる映画などもそうです。監督という視点は、時にその事実が歪曲されます。近年はSNS の普及により誰もが情報を発信できるようになり、フェイクニュースという言葉も話題になりました。
このように考えるとパブリックイメージは、誰かが作り出しもの、あるいは事実の一部が切り取られ広まったと考える方がむしろ自然かもしれません。
あなたが知っているその事実は真実ですか。(マ)